こんにちは、行政書士の岡田です。
ここ数年「副業」という言葉をよく耳にするようになりました。会社員の方でも週末や空いた時間を使って収入を増やす動きが活発になっています。その中でもじわじわ人気を集めているのが 古物商許可を取得して始める物販副業 です。
今回は「なぜ今、古物商が副業におすすめなのか?」について、具体的な理由やメリットをわかりやすく解説していきます。
そもそも「古物商」とは?
古物商とは、中古品を売買・交換するために必要な「古物商許可」を取得した人や会社のことを指します。
例えば、以下のような取引をする場合は古物商許可が必要です。
- フリマアプリで仕入れた中古品を再販する
- リサイクルショップとして中古商品を売る
- 中古ブランド品や時計を扱う
- バイクや自動車の中古販売をする
逆に、 自分の私物を売るだけなら許可は不要。ただし仕入れて売る「反復継続の取引」をする場合には必ず古物商許可が必要です。
副業で古物商が人気な理由
1. 初期投資が少ない
副業と聞くと「新しいスキルが必要」「高額な機材や教材が必要」と思いがちですが、古物商は比較的ハードルが低いです。
古物商許可の申請費用は 19,000円(警察署に支払う手数料)。
あとは最初に仕入れる商品代金があれば始められます。
2. 在宅で始められる
インターネットと配送サービスが発達した今、メルカリ・ヤフオク・ラクマなどのプラットフォームを使えば、自宅で仕入れ・販売・発送まで完結できます。
店舗を借りる必要がないので固定費もかからず、会社員の副業としても取り組みやすいのが大きな魅力です。
3. 需要が安定している
中古市場は景気に左右されにくい傾向があります。
「新品は高いから中古でいい」という需要は常にあり、特にブランド品・家電・ゲーム・アウトドア用品などは安定した人気ジャンルです。
むしろ不況になるほど中古品のニーズは高まるとも言われています。
4. 経験やスキルが資産になる
物販を続けていくと、商品の相場感や売れるタイミング、仕入れルートの開拓など、実践的なスキルが自然と身につきます。
これらは「積み上げ型の知識」なので、経験を重ねるほど効率よく利益を出せるようになります。
単なる一時的な副業ではなく、将来的に独立や事業化を目指すことも可能です。
注意点:無許可営業はNG
副業だからといって「バレないから許可はいらないでしょ」と考えるのは危険です。
古物商許可を取らずに中古品を仕入れて販売すると 無許可営業 となり、処罰の対象になります。
- 3年以下の懲役
- または100万円以下の罰金
- 併科される場合もある
といった罰則があり、会社員の場合は本業にも悪影響を及ぼしかねません。
「中古品を継続的に販売するなら必ず古物商許可を取る」——これが大前提です。
まとめ:副業で古物商は「コスパ良し・将来性あり」
古物商は副業として始めるにはおすすめできる分野です。
- 初期費用が少ない
- 在宅でできる
- 中古市場の需要は安定
- スキルが資産になる
もちろん、申請や帳簿管理など最低限のルールはありますが、それを守ればリスクも少なく、安心して副業を続けられます。
「副業を始めたいけど、何からやればいいかわからない」という方は、まず古物商許可の取得を検討してみてはいかがでしょうか。